天保異聞 妖奇士(終了)

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最終話(幕間)「ヒトハアヤシ」



馬に乗ってはいけない場所に、馬に乗りながら現れたのは狂斎。彼はうな垂れ、明らかに元気がない。玉兵に引き摺り下ろされる狂斎。

ユキと一緒じゃなかったのか?と問われ、狂斎は、往壓は死んだ。もう奇士は一人もいないと答える。ちょ、これはマジで言ってるのですか。玉兵もそんな事あるわけがないと、狂斎に向かって声を荒げる。

もっと良い事を教えてやるよ、と狂斎。この世に神はいないんだ――。

前島聖天にが踏み込んでくるのは西の者達。その中に元閥の姿もある。

本日より前島聖天は後南朝のものになると西の者達。ここに何をしに来たのか?宰蔵は問う。彼らの目的は、この地に眠る地の神、つまりは妖夷を目覚めさせる事。

私は幕臣だ、と声を荒げる放三郎の前に投げられるアビ。ぎゃあー。

自称神の西の者達に、斬りかかる放三郎。自分も応戦しながら、竜導はどうしたと宰蔵。そして、元閥が往壓を斬った事実を知る。うん、斬ったのは真実だものね。

西の者の力に押され、水中に落ちてしまう放三郎。宰蔵は、自分の武器を使って木材を崩れさせる。そして、放三郎に逃げるように……。逃げる事を躊躇う放三郎に対して、自分の漢神は宰。王を補佐するもの。私の主は小笠原様です、と告げる。この場面の宰蔵に感動してしまいました、いい子だ。

斎蔵は、元閥によって気絶させられてしまう――。

西の者は、今夜城に滅びの種を撒くらしい。果たして、その滅びの種とは……?

前島聖天から逃げ、跡部に取次ぎを頼む放三郎は、何故か侍に囲まれる羽目に。そして、何か縛られたまま跡部と阿部と話をする事になる。蛮所改所の頭取の役を解かれた放三郎。そして、放三郎は最初から蛮所改所には関わっていなかったのだと言われる。企みとも何も関わりがない。妖夷の事は鳥居に押し付けるらしい。え、何か酷くね?

放三郎は鳥居の手に落ちてはならない。静養せよと言われるが、放三郎はお聞きくださいと声を荒げ、城に災いがもたらされる事を告げるも、それは良いと言われるだけだった。

鳥居もまた、水野には冷たくあしらわれていた。彼曰く、西の者など放って、印旛沼へ行けとの事らしい。水野は自分の面目を保つ事しか頭にない。しかし、自分は違う。守りたいのは水野でも地位でもなく、この徳川の世――。

カラスが飛び立ち、そこには見知らぬ人物が。ん、誰ですかこれは……。顔が見えない。

花井と本庄には書き物をまとめるように言い残し、鳥居ともう1人(アナイセイ?)は行動に移る。

放三郎は、かつての先生と出会っていた。自分は行かなければならないと告げる放三郎。

私には蘭学よりも、命よりも重いものがございました。放三郎の言葉を聞き、縄を解く先生。そして放三郎は、前島聖天へ繋がる入り口の1つを開く。行こうとした矢先、そこに鳥居の姿も。謎の人物も加えて、3人で向かう。

前島聖天では、アトルを使って異界が開かれようとしていた。アトルの脳裏には様々な事が蘇り、彼女は涙を流す。そして、出現したのは百足の妖夷。で、でかい。

西の者は、この百足の妖夷を、今生まれようとしている徳川家の赤子にこの妖夷を取り付かせると言う。徳川家の恨みに満ちた妖夷を取り付かせれば、そいつはたちまち江戸を滅ぼす悪鬼となる。

高らかにそんな事を言う西の者の前に現れたのは、鳥居と放三郎。そして……宰蔵とアビから漢神を取り出す男が1人。あ。こ、これは……往壓でした。うわ、もう出ないのかなとか実は思ってた。普通に嬉しいなー。

確かに元閥に斬られたはずの往壓。しかし、そこにはちょっとしたいたずらがあった。

自分の漢神を取り出させた元閥。元の文字は人の始まりを示すってわけで、その漢神を受けた往壓は、人の姿に戻されたってわけらしいです。な、成程。

裏切ったと思っていた元閥も実は裏切っていなくて良かったのですよ。

西の者と交戦する鳥居に奇士達。往壓は、元閥にはもう1つ漢神があると言う。そして出現したのは、矛。矛を持った元閥は、西の者から託された剣を真っ二つに斬り捨ててしまった。

往壓に、放三郎は自分の漢神を見せてくれと頼む。出てきたのは、えっとナックルって言うのかこれは。ボクシングみたいだー。

もはや私に刀はいらぬ、と放三郎。おお、強いぞ。

西の者達は次々と切り捨てられ、最後に残ったのは赤松。彼はアトルを連れて百足の妖夷の中へと入ってしまう。異界を開いてそこへ向かおうとするのを、往壓は鳥居から漢神を引き出して、追いかける。鳥って事で、出てきたのは鳥でした。

奇士達の攻撃により、妖夷は消え失せる。それと共に、赤松もまた――。

しかしアトルは異界へと消えてしまう。

異界へ迷い込んだアトルの元に現れたのは、往壓と雪輪。ずっとここにいようと往壓に投げかけるが、往壓はそれを拒否する。あそこには苦しい事しかないと言うアトルに、往壓は自分には、お前にやれるものは何1つないのだと……。

いいんだ、ここにいようと、往壓を異界に招こうとするアトル。往壓は、そんなアトルに自分にはアトルが必要だと言う。お前が傍にいてくれれば、俺は少しだけマシになれる。強くなれる。

――俺がお前を救うんじゃない。アトル、お前が俺を救ってくれていたんだ。

うわ、何か告白っぽいよ。ドキドキするぜ。

言葉を聞いたアトルは、悪くない理由だと微笑み、往壓の手を取る。

その後、将軍家の赤ん坊は死産。鳥居の行動により、放三郎はお咎めなしとなる。しかし、蛮所改所は廃止。鳥居もまた、お咎めはなかった様子。

江戸は奇士の噂で持ちきりになっていた。風のように現れ妖を退治する。そして、5人とも美男美女ぞろいって事になっているそうですよ。

奇士の下には、奇士を呼ぶ声が。

今も、俺達はただの奇士。

――まあ、いいさ。



終わってしまいましたね、妖奇士。最終回も面白かった。これで終わりってのが本当に勿体ない。一応最終回ですけど、やはりまだまだ続くみたいな感じだったので、ビデオ・オリジナルストーリーも是非チェックしたいところですね。多分レンタルですけど(苦笑)。

最初、狂斎がユキを始め、奇士は全員死んだみたいな事言った時は、もうどうしようかと思いましたけど生きててよかった。

最終回は、何かやたら放三郎が格好良くてドキドキしてしまったですよ。か、漢神はえっと……うん、ノーコメントで(笑)。

最後の告白らしいところもドキドキさせていただいて、満足でした。

半年間、コメント&TB下さった方どうも有難うございました。途中から、クソ見難い記事の書き方になってもうしわけなかったです。

地球へ…は当然の如くレビューします。早く杉田と浪川ボイスが聞きたいですよ。

こちらの作品をレビューする方は、引き続きよろしくお願いいたしますね。

第24話「後南朝幻想」



この世を拒んだアトル。彼女が異界から生み出したのは、祗影という巨大な妖夷だった。

妖夷を生み出した光景は誰も見た事がなかった。しかし今、この瞬間に妖夷は確かに奇士達などの前で生まれた。

狂斎はアトルの元へと向かう。こっちを見ろ、見てくれ。どこにも行かせないと声を荒げる。そして、往壓とアビに向かって、皆お前達のせいだろうがと怒りを露にする。

往壓は、自分がアトルを連れ戻すと言うが、狂斎は自分が助けると言う。往壓の、どうしてそんなにムキになる?との問いに、俺は御馬が……と途中まで言葉を紡いで、ほおを赤らめる狂斎は可愛らしい。その先の言葉は、言わずとも理解する事は容易ですな。

じじいと言われた往壓。だが、この歳になってこそ出来る事があると言う。

雪輪に乗ってアトルの元へ向かう往壓。本当にでかいですな、この妖夷。

やっぱりすごいな、と切り出し、何とか妖夷を消してもらおうとする往壓。しかし、アトルは分からない……どうして、私が分からなければならない?

沢山の人が生きていて――と、往壓が言うと、ならば異界へ行くと言い出すアトル。あそこならばこんな事に思い悩む事はないから。分かってやろうとして、こんなに苦しいという事はないから……。

雲の合間から、異界が垣間見える。妖夷ごとそこへ向かうアトル。雪輪には異変が現れる。

異界までもう少しと言うところで、妖夷を大量の札が襲う。それによって動きを封じられてしまった妖夷。異界への門は閉じてしまい、アトルは気絶してしまう。

アトルを囲んでいるのは西の者。目を覚ましたアトルに対して1枚の、無と書かれた札を発射。アトルはまた気絶してしまった。

素晴らしい霊力だ、とアトルを褒める西の者達。そこには元閥の姿がある……。

どうして西の者側に元閥がいるか、不思議に思う往壓達。一体どうしてだろうね。

アビは、本庄に西の者が何者なのか問うが、そんなものは存在しないと切り捨てる本庄。

しかし実際にそこに西の者はいるわけで。

彼等は、自分達を江戸の幕府は亡霊にしておきたいのだなと言う。我等は幕府を廃し、この世を神世に戻さんとするものなり。

今より起きる事を見よ、と1人が言うと、別の男が宰蔵と似たような格好で舞を……。

う、うわー、美しくない。勘弁してください。

往壓達の焦りをよそに、舞は続く。

放三郎の傍にいてやれと言われた宰蔵は、妖夷の肉を焼きながら会話をしている。

水野がしくじれば、もっとえらくお取立になられるのですよね、と言う宰蔵の言葉に、偉くなるためにこの役に就いたわけではない、と。

蘭学で人を救うため、役に就いた放三郎。黒焦げになった妖夷の肉。宰蔵は上を見上げ、将軍様も水野様も皆、この上のお城にいらっしゃるんですよね――と呟く。

舞は続いていた。あれが宰蔵と同じ舞ならば、妖夷を静めるためのもののはずなのに、妖夷は静まる様子など全く見せない。

地の神よ。本来の役儀を果たせ。と西の者が札を妖夷に向かって放つ。入り口のようなものが開かれ、男は妖夷の中に入っていく。そして、妖夷は西の者によって操られる。

すげー、操れるんだ。まるでロボットだな……。

どうします?とのアビの問いに、往壓は倒すさと答える。そのために来たのだから――。

往壓達が隠れている場所に、やってきたのは鳥居。一体どうなっているあの妖夷は?と問うと、あれは神の置き土産だと答える鳥居。つまり、妖夷とは神がまとう鎧なんだそうです。そして、どうして妖夷が地に多く残されたのか。それはもう異界にとっくに帰られているからだ、と。

神は帰り、そして鎧は捨てられた。それが妖夷で、神に似た人の思いによって半端に目覚める。

どうして奴等は鎧をまとう事が出来た?その問いには、元閥が答える。もう答えは出ているじゃありませんか。神にしかまとえないのならば、まとえるものは神だと。

後南朝って、聞いた事ありますか?と元閥は問う。

後南朝の事は、アビの耳にも届いていた。べらべらと花井が喋っていると、本庄に制されてしまうが、花井はもう奇士に頼るしかないと言う。

確かにこの状況、本庄達でどうにかするってのは厳しいものがありますよな。

西の者は、後南朝の末裔。そう名乗っているらしい。彼らの目的は、幕府を倒す事にある。

こんなものが表に出れば、世にいらぬ混乱が生じる。だから鳥居は密かに動いていたのだと本庄。しかしそれは否定される。我等の素性を知れば、正義が我等にある事が明らかになるからだ――。

私は神官です、と元閥。西の者は妖夷を鎧とした。認めるほかない。

アトルはどうなる、と往壓が問うと、妖夷を目覚めさせる力を持っていますから……。

言葉を遮るようにして、声を荒げる鳥居。この世は神のものではない。我等は、江戸を幕府を守ってきた、あやつらから……。

会話をまた遮るようにしてやって来たのは、あの鳥居と共にいた女。体中にあの妖夷が。き、気持ち悪いよ。自分も妖夷を鎧にしようとした女だったが、西の者に撃たれて亡き者とされてしまう。

うわ、まさか死ぬとは思わんかったよ。何か悲しい最期だったな。

往壓は、あの妖夷を食う決意をする。今度こそ、戻れなくなるかもしれないと分かっていても尚。狂斎に、アトルの事を託された往壓。出来るのはお前だけだ、と。

そして往壓と雪輪は1つになり、駁が生まれる。最初は押されていたが、妖夷に勝利する駁。次の姿へと変化した駁。

往壓は、竜から人へと戻りそこね、明らかに人ならざる姿のまま……。

そんな時、元閥は西の者から剣を託される。それはここにあるはずのない剣。村雲を呼ぶ剣。西の者曰く、本物とすり替えてあったらしいですが……?

ただ竜のみを裁くその剣で、元閥は往壓を貫くのだった。



か、感想思いつかねー。面白くなかったわけではなく、むしろ面白かったわけですが、何か感想書くのが難しいなと。

てっきりアトルがラスボスだと思っていたら、序盤であっさり妖夷を封じられ、自分自身も札によって気絶させられてしまうと言う結果に。

結局ボスは西の者……?まあやられてしまったんですけども。

何度も姿を変えてきた往壓は、今度こそ元の姿に戻り損ねてしまい、元閥に刺されると言うとんでもない展開に。元閥、思い切り良すぎじゃね……?

人を斬るにあらず、竜のみを裁くってんなら、往壓は死なないで済むのだろうか?



で、次回。最終回ですね。いつもより30分早い、5時半からの放送ですって。

まあ打ち切りになってしまった奇士ですが、OVA制作決定って事で良かったですね。

地球へ…の予告。杉田智和の声でかなり幸せだったのですが、命は永くないって、ちょ……死んでしまうのね。きっと泣くわ(気が早いよ)。

第23話「印旛沼古堀筋御普請」



アトルは夢を見た。

それは自分が異界に連れて行かれてしまう夢。目を覚ましたアトルは、私はまだここにいる。そう呟く。



その日は雨が降っていた。

下総の国。印旛沼普請現場では、黒坊主が出たと騒ぎが起きていた。

本庄はこの普請を必ずやり遂げねば……と言うが、それはこの工事が中断してしまえば、それが鳥居の失脚に繋がってしまうからだった。

普請現場にある小屋。吹きさらしで、酷い有様ですよ。1人の青年が、その中の小屋へ行き、黒坊主が出たと自分の親父や仲間たちに報告する。

江戸へ行って、黒坊主の事を広め、こんな地獄はもう終わりにする。

語っていた青年は、異変に気づく。そこにいたのは、明らかに人ではないわけで……。

聞こえる蝦蟇の声。耳障りなそれを聞いている、本庄達。本庄は、泥にまみれた1枚の札を発見する。

鳥居は城で普請の事について話しているわけですが。工事を完了するには3千万両……現在で言えば、約300億円だそうです。とんでもない金額だなぁおい。

鳥居は、喜んで自分が指図役として印旛沼に向かうと言うが、印旛沼に行かずとも良い方法があると言われてしまう。それは上知令。

しかし、小さいな、小さいな……と鳥居は言い出し、わしが印旛沼に参るのは誰のためではないわと笑い出す。何だかとっても迫力を感じます。

印旛沼の青年――太作は、江戸で瓦版屋を探していた。しかし岡っ引きの玉兵に、瓦版とはお上に背くものだといわれ、番屋に来いと連行されそうになる。

それを助けたのは、共斎とアトル。十手を出そうとした玉兵が、出したのはキセル。か、格好悪い……。

印旛沼の様子を聞いた狂斎。大雨、泥、休みなし、と来たところに罹病。確かに酷いとしか言いようが。あの小屋の様子を見て、何となく嫌な予感はしてたんですけどね。あれで病気にかからないほうが凄いんではなかろうか。

太作は、自分達は役人の命で集められた。大事な物を放り出して。病くらいでは許しも出ないらしいですが、じゃあどうしたら帰してくれるのだろう……。いや、死ぬまで無理って事になるのかな。ああ、やはり酷い。

狂斎に黒坊主の話をする太作。自分も見たと話す。黒坊主の話を広めれば、普請を止めてくれると言う太作に、狂斎はそんな事をしなくても妖夷を倒せばいいと。

化け物退治に詳しいマブ――つまりは奇士の事。

連れて行ってもらった太作は、俺達を助けてくださいと頼む。しかし、放三郎は黒坊主の件について奇士は動かないと言う。上の許しが出なかったわけです。工事の中断は、鳥居が失脚につながる。だから、妖夷を見逃す……。

その話を聞いて、しかし往壓達は印旛沼へ行く事を決心する。宰蔵は往壓の命によりお留守番。確かに、放三郎を1人にするのは駄目かもね。辛そうな表情がちょっと堪えます。

印旛沼には、奇士達の他にアトルと雪輪と狂斎の姿もあった。

その時、アトルと雪輪が気配を感じる。それは日光街道で感じたのと同じ気配。

やがて太作達の小屋に着くが、そこには誰もいなかった。罹病で立つ事もできない筈なのに……。様子を見たアトルは、こんなところに酷いと悲しみを露にする。

お願いだ、助けてくれと懇願する太作。そして元閥は、札を見つける。それは罹病に効くと言われていたのだが、それをもらった時から、皆が変になっていたのだと言う。

札を懐に隠した元閥はこっそりと別行動を取る。落とした札が赤く光ったかと思うと、何かが出現する。

往壓達は、その頃太作が言う親父と皆に出会っていたのだが、それは蝦蟇。妖夷。

札にはどうやら、人を妖夷に変える効力がある様子ですね。うわぁ。

そこに登場する、鳥居に本庄達。彼等の言葉から、黒坊主が出るというのは嘘だと判明する。嘘をでっちあげれば国に帰れる。しかし、最初は嘘だったはずなのに親父達は妖夷へと姿を変えてしまった。

アトルは、往壓に何とかしてくれと懇願する。本庄達を足止めしてしている間に、往壓は蝦蟇から漢神を取り出そうとするも反応がない。そして、異界が開こうとしている……。

雪輪に乗って、鳥居の元へ向かう往壓。単独行動している元閥は、西のものと退治していた。札は、新たな首を目覚めさせるためのものだった。

普請を止めろとアトルは訴えるが、鳥居はそれは無理だと。言葉に対して、アトルは無理だというが、狂斎も往壓も鳥居は正しいと言う。

アトルは、そいつを斬れと往壓に訴える。しかし往壓は異界を優先させる。蝦蟇は蛇に弱いとアドバイスされた往壓は、竜も蛇も似たようなものかと、自分の額から漢神を取り出し、蝦蟇を貫く。札を取り出し元に戻すも、彼等は札によって生きながらえていただけ。病にかかっていた彼等は、息絶えてしまった。

これでも、鳥居の言っている事は正しいか――アトルは問う。仕方なかったと狂斎は言うが、太作は札を食べ、自分の腹にも札を貼ると、自らが蛙になり鳥居に襲い掛かる。それをあっさりと斬った鳥居は、責めるべきは札を配ったヤツではないのか……と。

アトルはこの世を拒絶し、異界へと向かってしまう。そして、1匹の巨大な妖夷を連れてきた……。



今回の話、すごい辛いものがあったんですけど。前回が結構はじけていただけに、あまりの落差にちょっとうわーとかなってしまった。蝦蟇とかすごい気持ち悪いしね。

人がこうやって地獄を見ている様子は、例えアニメでも辛いものがあるわけですよ。太作が自らも蛙になったのとかも、相当効いたわ……。

で、遂にこの世を拒んでしまって何だか敵みたいな感じになってしまったアトル。ヒロインだったんじゃなかったのかい。

この話については、あんまり語りたくないな。これくらいで。

第22話「帰ってこないヨッパライ」



1人の少女が、背中に赤ん坊を背負って、井戸で水汲みをしている。

水を欲する赤ん坊に、水を飲ませようとするが突如泣き出す赤ん坊。不思議に思った少女が匂いを嗅ぐと、そこからは酒の匂いがした。

すると突如、井戸の底から水が沸きあがり、道の板らしきものはべりべりと剥がれていった。

妖夷は水道の中に潜んでいると思われる。何としてでも食い止める、と放三郎を始め奇士達が出動する。

井戸を覗き込む宰蔵。そして、最初出てきたあの少女に、どんな妖夷だったか問いかけると、彼女はただ一言、水……と。

橋で待ち伏せていると、橋の板が剥がれて、妖夷が近づいてきた。往壓は橋の板に手を付き、漢神を取り出そうとする。妖夷は、液体みたいな感じなのね……。往壓は苦戦している様子。すると元閥が、試してみますかと武器を取り出し、ぶっ放す。するとそれは軌道を描いて、妖夷に命中し爆散。そして往壓も吹き飛ぶが、それは宰蔵がからくり扇子を使って助ける。

妖夷は逃がしてしまった。何か、小さいよく分からん生き物がいましたが、あれが本体なのか。何か可愛らしい気が……。

雨が降り出した――が、しかしそれは雨ではなく、酒だった。この水は、と酒によって頬を染める宰蔵可愛い。そして、飲むな飲むなと宰蔵を止める放三郎も良かった。ここはちょっと笑いましたね。酒は20歳になってから、と注意を入れるのも忘れてませんね。今回はアトルのちびキャラ付き。

しとしとと降り続く酒によって、宰蔵も元閥もいい気分。放三郎の頬も若干染まってますね、か、可愛い……とか思ってしまう。挙句の果てに倒れるしな(笑)。酒、弱いのか?

別の場所、吉原では1人の男がやたらテンション高く笑っている。しかし、他の者は何故か酷く浮かない表情をしている。武士は何で月代をするか知っているか、とアトルに問い、それははげるからだと言って、また笑う。男は皆はげる……ってのは分かるかも。

連れ2人は先に帰る様子。テンション高く笑っていた男は、岡田と言い、明日かあさってには腹を切らされる身だと言う。理由は、売ってはいけない竹を売ったから。

切腹は武士の華だ、と狂斎はアトルに話す。詳しい事をべらべらと話すが、アトルはかなり動揺しまくっているそうです。かつては、十文字に斬ったってマジですか。怖すぎる。

見事に二日酔いの奇士達。宰蔵とアビは、元閥にところてんを振舞われる。二日酔いにはところてんだそうです。そ、そうなの?お金を取る元閥。しっかりしてるなぁ。

ちなみに往壓は迎え酒と決まっていると言って、更に酒を飲んでいます。うは、すげぇ。

そして、頭が痛いのか、頭を押さえながら放三郎登場。策を講じたらしい。

その策とは、水をせき止めるという事。そうすれば、ヤツは干上がり大河へ。そして海まで流れる……と言うのが、放三郎の予想。そして、放三郎はヤツは水虎であると言うが、宰蔵に何故虎なのかと問われ、暴れる酒飲みを大虎と言うなんて答えを。まだ酔ってるな、と見事に往壓につっこまれてるわ(笑)。

しかし、干上がるどころかでかくなる妖夷。酒の雨に振られ、若干切れ気味の元閥とアビがいい。漢神で妖夷を分断する往壓。しかし、それは分断された結果、2体の妖夷となってしまう。そして、妖夷に皆して追いかけられる羽目に……。川に飛び込んで、事なきを得たようですけど。

岡田に何かを感じたアトルは、花魁に話を聞く。とある藩の勘定方なんだそう。竹島は朝鮮の領域であり、そこでは異国との商いをして竹を買っていた。けれども、異国との商いは禁じられている。その竹は隠されていたのに、岡田が困り果てて売ってしまったのが運の尽きだったわけね。もし幕府に知れれば一大事なので、岡田が切腹して何もなかった事にするんですって。うーん、何だかな……。

竹島とは、今で言う鬱陵島の事、だそうです。なるほどー。

川でびしょ濡れになった皆は、見事にほぼ裸でした。宰蔵は着てますけど、どこか恥ずかしそう。女の子だからな、あんなに沢山の男の裸を見るのが恥ずかしいのか。

そこにふんどし姿の放三郎登場。策を講じた、と言った時の皆の表情が素敵すぎるわ(笑)。

花魁から話を聞いたアトルは、文句を言ってやると決意。一体誰に文句を言うのかと言う事になり、アトルが向かったのは何と鳥居の元だった。結果、敗北。まあ、そうよね……。異国と交わればそこにいさかいが起きるからたと、鳥居は言った。それに、あの女にも国は簡単に奪われてしまうのも知ってるわね、とも言われてしまうしね。

妖夷は酒蔵を壊す。酒の妖夷なのに、酒を敵とするとは確かに不思議だな。新兵器清正で、妖夷に対抗しようとする放三郎。名前つけてるよ、この人……。

宰蔵に舞えと命令する放三郎。そして、彼はひたすら新兵器を動かす。これ、ポンプみたいな感じか?酒の雨の中舞っている為、宰蔵の服はやがて透け始める。放三郎はいいから舞え、と言うが往壓は嫁入り前の娘だぞ、と反論。照れる宰蔵。嫁入り先は探してやる、と言われるも、恥ずかしくなって座り込んでしまいましたよ。当たり前だぜ。

新兵器を動かしている放三郎を手伝うアビ。だが、その部分の取っ手を見事に取ってしまうアビ……。

油揚げを与えて、妖夷ってか狐を呼び出すアトル。うわ、この人懐かしすぎるよ。

妖夷を作った人物を探し出し、異界への道を見つけたいそうです。誰の手も届かない場所に送ってあげたい人、それは紛れもなく岡田の事ですな。妖夷を作った者なら、その蕎麦に異界は開くとアトルは言う。狐によって、案内されるアトル、とあと雪輪。

一方で、妖夷を抑えきれないでとんでもない事になってます。アビの漢神を取り出し、結局は燃やすのですが、立ち込めるアルコールによって皆ふらふらに。しかし、往壓だけは元気ですよ。だてに40年酒飲んでるっておいちょっと待て!あんた今いくつだ?40くらいじゃなかったっけ。赤ん坊の頃から酒飲んでたの?それはないよね……焦るわ。

んで、出てきたのは徳利。いつも、これで酒を買わされに来る子は、あの少女だった。そこから妖夷の匂いがする。そこに何故か往壓まで。あの少女は、父親に暴力を受けているそうです。うわ、ひでぇ。何だか格好いい台詞言ってる往壓ですけど、う、と気持ち悪くなって一旦退散する姿はすげー格好悪い。

背中を押して異界の扉を開いてあげましょうと狐。しかし、アトルにはそれが出来なかった。このアマと言う狐、こ、こええよー!

狐は去り、往壓はいきなり親父に向かって水ぶっかけて、これがお前の親父だ、とか言って、しかも殴ると言う暴挙。い、いいのかな。まあ妖夷出ないといいよね。

朝が来て、岡田は切腹する。それが行われているであろう頃、アトルは涙を流す。面白いか、この世は――。



ところどころにギャグがあって、面白かったですよ今回は。特に放三郎がナイスだったと思います。

帰ってこないヨッパライってのは、結局岡田の事だったのかなー。一度しかあった事のない人が切腹するのを知り、奔走するアトルは、優しい子ですね。いや、中々出来んと思いますですよ。

久しぶりに、男の裸を見たような気がする。いや、皆さん引き締まった良い体をしておられますね(何だか変態っぽいな私)。

何だかお酒が飲みたくなりました、今度の休みに一杯やるかな……。

第21話「星夜に果つ」



※更新時間があまりにもないです。簡単な感想だけでご了承下さい。



今回は元閥が結構活躍していた話。そして久々な感じで登場した西の者。

新潟湾に浮かぶ船の中には、異国からの積荷があった。それは犬の死骸と思われるもの。

西の者によって、そこに漢神の西と牙が入り込んで西牙となったわけですが、それは西の者を討伐しようとした川村の部下の1人と合体して、妖夷へと変貌を遂げてしまう。

……が、これがまた何とも言えん気持ち悪さだなぁと。

その妖夷は江戸で若い娘達を狙っている。獣化する娘達。

狂斎はそれは若く美しい娘達が狙われているのだと言う。しかし実際のところ、若く美しい娘が狙われていたのではなく、火薬のにおいのする娘が狙われていた、と言う事だったわけですな。

囮になるという事で、気合を入れまくった宰蔵の顔に思わず笑いが。アトルは結構普通ー。アトルにやたら対抗心を燃やしていた宰蔵が可愛かった。でもあの厚化粧は駄目だろ……完全にギャグ担当だな、やはり。

しかし宰蔵よりもアトルよりも、元閥の方が美しかったですね……男なのに。

妖夷を銃で撃とうとした所に現れた西の者。そして妖夷によって元閥は危機に陥るも、雪輪と一体化した竜によって助けられる、とそんな感じですね。



うん、意識朦朧としているけどやはり面白いな。

鳥居がひたすら隠したがっている存在の西の者。元閥の西の者に対する態度が何だか変なような……気のせいかな。他には……うん、もう何も思いつかない……。

今回、後番の予告が完全に入ってきていましたね。あー、打ち切り確定。切ないもんです。

第20話「不忍池子守唄」



雨は止みそうにもない。

一人の女が、何やら侍達に囲まれている。休んでいけばいいではないが、と言っているが、何やらよからぬ事を考えている気がしないでもないな……。

そこに現れたは子供の竜導往壓――ではなくて土方歳三。彼の抜いた刀はまたしても鉞に変化し、そして侍達が差していた刀は、その鉞に吸い込まれていった。

鉞が刀を吸い込んだ事に驚いていると、そこに狂斎が現れる。妖夷って言ったろ……?

一方で、竜導家に養子に行ったはずの男は、とある店に。そこで歳三の話を聞く。

もう彼は多摩(でいいっけな)に帰ったはずだと。

入れ違いに入ってきたのは、岡っ引き玉兵。今の今まで侍がいたことを知り、慌てて出て行く。

往壓は、家で母親と対面している。25年も会っていないのに、即座に往壓だと理解する母親は私も凄いと思います。分かるものなんか……。

そこに来たのは、分家のお方。往壓の親類。

放三郎と宰蔵はおいとまする事に。放三郎は往壓に、母親が覚えていてくれて良かったなと言うが、往壓は母親は一度も自分の事を往壓殿と呼んだ事はないと言う。幼名で呼ぶはずだ、と。母親は自分を養子と間違えているのだろうと、どこか切なげな表情の往壓。

放三郎も何故か残される羽目になり、親類の方と3人で、何やら重い雰囲気?

話によれば、往壓の母親は歳のせいか物がよく分からなくなっているとの事。養子が帰ってきたと思っているようだと。

嘘を真にしてみるか、と親類の方はいきなり。このまま竜導往壓として、家に戻ってこないかと誘われます。放三郎も、反対はしないようです。

本来ならば、往壓はこの家の敷居をまたぐ事はできないのですが、養子も出て行ってしまった今、このままではお取り潰しになってしまうわけで……。

狂斎と歳三。聞き込みをしたらすぐに分かるくらい、歳三有名人。顔もそうですが、あんだけ色々やってりゃあそりゃあ、ねぇ。しかし狂斎の描いた似顔絵そっくりすぎる。

上野に行ってきた事を話す歳三。自分は美しく生きたい、武士は手本になるはずの存在なのに今の世に、敬う価値の武士はどこにいる?と。

狂斎はお前の美しさはそんなものか――と言いますが、そんな時にアビ、元閥、そしてアトルと雪輪が。

往壓と同じ匂いがする、と雪輪。歳三は、刀は自分のものだと抜刀し、切りかかる。子供に銃を向けるのはと躊躇う元閥に代わり、戦うのはアビ。

しかしその最中に刀は鉞――妖夷へと変化する。そしてタイミング悪く、大量の侍登場。無礼許せぬって事で……相当喧嘩売ってきたのだなお前は。

そんな頃、放三郎は往壓を置いて、妖夷退治に出ようとしていた。母親にお茶に誘われる往壓。

母親に対して、自分の事を淡々と話す往壓。その雰囲気を破ったのは、何と鳥居。えーと、何か往壓の父親は、鳥居の父親の門人、だったみたいですよ。往壓が幼い頃、鳥居はよく父親と共にこの家を訪れていた。

沢山の侍を前に、やっちまいますかと元閥。しかし中々手を出せないでいると、侍達の刀はあの妖夷へと取り込まれていってしまう。止めろと言って放り投げる。こんなものは美しくも何ともない。

妖夷は何だか歳三の手を完全に離れ宙へ。武器を吸い込んでしまうため、攻撃が出来ない。

歳三が、自分は往壓でもなんでもないと言うと、妖夷はついに本来の姿へと。雪輪の話によれば、あの刀はかつて往壓と異界に行った事がある。そしてそこで妖夷になってしまったのだと。あの、往壓が持ち出した父親の刀、か。

往壓抜きで妖夷を倒そうとするも、苦戦している様子。宰蔵が止めるのも聞かず、アトルは往壓を呼びに行ってしまう。宰蔵の往壓に対する優しさが、よく分かりますな……。

鳥居に、しなければならぬ事があると言われた往壓。この徳川を救う者となるって、何かスケールでかくなってませんか……。

この家にいる事を決意した往壓。母親は、鳥居は昔から往壓を気にかけていたと言う。そして、25年もどこにいたのか――と。母親、往壓の事をちゃんと分かっていたそうです。大人のなりをしているので、幼名で呼べなかったそうです。

往壓は、母親の前で雪輪と一体になり、あの竜へと。うーん、やっぱり気持ち悪いなぁ。

養子を連れ戻してくるというが、母親は今しばらく自分と一緒にいてくれないか?と願う。しかし、往壓はそれを受け入れる事はしなかった。

宰蔵の巫女姿は久しぶりに見たな。そこには3人目の往壓もいた。

苦戦する往壓と言うか竜。母親が往壓の幼名を呟くと、竜の中から漢神が。今回は爽です。邪気を祓うために女性の全身に文様を描いた姿を示すとな。

往壓が妖夷から漢神を引き出して見事撃退に成功。往壓は、養子の往壓と対面。髪を下ろした往壓は格好いいなぁ……。養子さん、家に戻る事を決意したそう。

歳三は多摩へ帰るが、武士になる事は諦めていない様子。そして養子は竜導家へと。

――母親の最後の願いを聞いてやれない男をどう思う?

往壓は問うて、狂斎、アトルに斎蔵。そろって最低だなと言われる。少し笑った。

不思議だな。人は歳を取り続ける。――夏は変わらず、やってくる。



面白かった。久しぶりにあの竜を見ましたな。

母親はちゃんと往壓の事を覚えていたのですね。私も見ててすっかり忘れてるんかなとか思ってましたけど、良かったですよ。歳三はもう出てこないっぽいなぁ……。

最後、アトルを追い掛け回す宰蔵可愛かったわー。

次回も普通に期待。

第19話「三人往壓」



5月下旬、梅雨の時期。仕事中の元閥はところてんを売り歩いている。

くださいなーと出てきたお客さんから、突然竜導の名前が出る。その店の客が竜導と名乗ったそうだが、その姿は往壓とは似ても似つかない。

往壓に弟でもいたのか?と疑問に思う元閥。

一方で、宰蔵は橋の上からいきなり刀を捨てる人物を目撃する。何をしている?と問うが、その男はただ、私はもう竜導往壓ではないと言うだけだった。突如酷くなった雨の中、宰蔵は男の後姿を見送る。

蛮所では、アビが妖夷の肉をぺたぺたと並べて干物にしている。そう言えば彼等、最近食べてなかったですもんな。アビ曰く2ヶ月ぶりだそうです。

まだ干していない器の中の肉を取ろうとして、感づかれてしまう往壓。そして再び取ろうとした時には銭が飛んできた。その所為で往壓はハシゴから落ちて、思い切り水の中に。

銭を飛ばしてきたのは放三郎。かなり怒っておられるその理由は、あの岡っ引きから竜導往壓と名乗る男が食い逃げをしたからで、何とうなぎ7匹食べて行ったと。食べすぎですよ。

しかし店の主人の証言はかなり若いお武家。しかも2本差って事で、往壓ではないのではないかと放三郎は言いますが、岡っ引きは竜導往壓なんて名前はそうそうないと、言う。食い逃げ犯は往壓だと信じている様子。

実際のところ往壓はアビとずっと一緒にいたわけで、それは間違いなく濡れ衣。

着物を絞りながら、笑う往壓に少し胸がときめいてしまったのは内緒です……。

一方で岡っ引きも、食い逃げしたのは10歳くらいの子供との証言を得てかなりがっかりの様子。

雨宿りをしている狂斎とアトル。戻らないと、と言うアトルを引き止めていると、目の前を通り過ぎていく子供が1人。子供にしては立派な脇差し。大人に泥をかけてしまった子供ですが、何かやたら大人っぽいですね。つか声、野沢雅子さんですか、すげぇ。

拙者が武士の心得を知らぬといわれるか?と子供が言うと、刀が輝き、侍の方の刀がかたかたと震えだす。抜け――と言われて、抜刀するわけですが、しかしそれは彼等の意思とは無関係だった。

刀を交えると、途端侍のほうの刀はぐにゃぐにゃと曲がり、一方で子供の刀は鉞へと変化する。狂斎は、彼は多分妖夷だと言う。

船をこぎながらどこかへ向かう一行。場所は往壓の実家だそうです。

帰れない、今更と言う往壓。25年も帰っていないそうで、そりゃ帰りづらいですわな。

そこへ雪輪に乗って飛んできたアトルは、こう質問する。お前に子供はいるか?と。

実家へ帰る予定だった往壓は、アトルと共に雪輪に乗って行こう、と。私も行く、と雪輪に乗ったもちょっと沈んでしまった宰蔵が可愛かった。

放三郎とアビと元閥は、実家へ。養子の届けはだしております、と言う事から、往壓の実家は養子を取ったと言う事になりますね。

往壓は、自分の過去を語りだす。往壓の実家は学問を受け継いできていたらしく、彼もまた跡を継がなければならなかった。刀が好きだった往壓。

往壓はある日、脇差しはいらないはずだと考えて、持っていこうと考える。しかしどこへ?と考えていると、目の前に突如広がった異界。

母親が部屋を訪れた時には往壓の姿はなかった。

往壓は異界で何を見たのかは覚えていなかったとの事。それは一瞬の事であったが、実際には1年もの月日が流れていた。

あの家にいると異界を呼んでしまう気がした往壓は、15歳、元服の日。父に名を賜りそしてその夜家を出た。

雨の中、狂斎はひたすら子供を追いかけていた。お前は本当に竜導往壓か?と尋ねるも、違うな……妖夷だと狂斎は刀を抜く。その姿結構格好良いですね、つか使えたのね……。狂斎の刀もまたぐにゃぐにゃと曲がり、狂斎は確信する。こいつはあんたの偽者の妖夷だと後方に向かって言葉を投げる。

出てきたのは往壓達。その刀はどうした?と尋ねる往壓。子供曰く、名前と共にもらったのだそうです。武士に憧れていた子供、立派な脇差しは魅力的だったでしょうな。

そんな子供の往壓の本当の名前は土方歳三。キタ、土方だわ……!

脇差しを返してもらおうとする往壓だったが、そう簡単にはいかない。出てきた漢神は金士。あの鉞です。

往壓も鉞で応戦するも、かち合った瞬間凄い光と爆風。次の瞬間には、消えていた往壓……ではなく土方歳三。

結局、あの30歳代の男が竜導家の養子。歳三に刀をあげたのもその養子。彼は一昨日より家に帰ってないのだそう。

往壓は、宰蔵とアビに実家に帰る事を見抜かれてしまう。そして、往壓は放三郎と宰蔵と共に実家へと――。



予告でドッペルゲンガーとか何とか言うからちょいとびびりましたが、結局は竜導家の養子と、その養子から名と脇差しをもらった子供って事だったのか。

歳三は何か可愛かったですな。声聞いた時、おお、と思いました。この方の声聞くの久しぶりな気がするのですが……。

今回からマスラオがいないのでかなりしょんぼりです。歳三で埋められるものじゃないぜ、このしょんぼり感。

まあ面白いから、いいけどね。次回も楽しみです。

第18話「漂泊者の楽園」



今回も時間がないため比較的簡単でー(何かそんなんばっかだな)。



鳥居の命を狙う山崎屋の主人とそのほかの方々。しかし、役人達に見つかってしまい、狼藉者そこまでだ――って事に。

狂斎は、奴らは銃を水で溶かしたり燃やしたりして証拠を消すからと、彼等が潜む場所は水場の近くだと言う。マスラオは予測はたやすいと笑う。

行こうとするアトルに対して、見ていけよと言う狂斎。人間はバカばかりだから楽しい、と。

自分は行く場所を失くしたとアトル。山の民が戦って行き場を選ぶ気持ちは、分からなくも無い。それにはマスラオも分からなくはないと言うが、山崎屋が古き民を神だなんだと言うなら話は別だ。山の民も機の民も、ただ生きるのに必死なだけだ――。

襲撃してきた人間を弾き飛ばす放三郎。籠の中は鳥居ではなかった。

鳥の笛の音につられて出てきた山崎屋一行。そこにはマスラオとアトル、そして後方から放三郎。

山崎屋は放三郎の部下を操り、彼までも仲間に引き入れるつもりだったらしい。

あくまでも古き民は神だと言う山崎屋の主人。それを浮民と呼ぶのが、どうしても許せないって感じですかね。

一人の男、米吉に任せて一旦は身を引く山崎屋の主人。しかし米吉、放三郎にあっさりと。え、弱くね……?

一方で往壓は現れたニナイから漢神を引き出そうとするも、それが存在しなかった。気がつけばアビはあの妖夷に捕まっておられますし。

アビをニナイは異界へ誘う。元閥は宰蔵に新しいカラクリを、と指示し、蝶達が一箇所に結集しまばゆき光を放つ。すると妖夷は消え、また異界も消えた。

その直後、扉がぶち抜かれ、いたのは鳥居さんと部下とあの妖夷を飼ってるらしき女。

しかし今回は見逃してもらえる事に。女は、元閥の持っている箱の中の妖夷は妖夷と人の間に出来た出来損ないだと。この女も、産んだ事があるんですって。おそろしいわ……。

あのでかい妖夷は於偶と言うらしい。そしてその出来損ないは、ニナイと於偶の間に出来た子だと。

米吉達と山の民は揉め事を起こした。そんな時に現れたのは於偶。彼が発生させた風らしきもので、人達は……。

山の民に憧れてひたすら歩いた米吉は、そこで異界にいるニナイを見て、その出来損ないをもらったとの事。往壓が漢神をそれから取り出し、名前が涙孥である事が判明する。

涙孥とは、奴隷にされた子供の意味らしいです。勉強になるわー。

放三郎は狂斎達に、ここを離れろと言う。涙孥を取り戻しに山崎屋の手下達が襲撃してくるから、もう見物では済まされない。

そして本当に蛮所にやって来た山崎屋の手下達。しかし待ち伏せされており、思うようにはいかず。手下達は完全に妖夷の虜ですかね。

手下達を一掃した放三郎は、自分はこんな人間達を救おうとしていたのでは――と苦悩する。

往壓とアビと米吉の元にも手下が。その混乱に乗じて、米吉は涙孥を奪い取って去る。主人に渡せと言われるも、それを拒否。ニナイ様にお返しする、と。

そこに現れたアビは、俘囚(漢字これで良いのかな)の末裔が山の民だと、主人に告げる。そして米吉に、山にお前が夢見るような暮らしはない、とも。

主人は、突然あの甲骨文字を取り出す。あれに刻まれているのはニナイの本当の名前だと言う。揉めあいの末、箱から飛び出た涙孥。主人はぶつぶつと呟いた後、思いっきり涙孥を食べる。すると後ろに於偶の姿。山崎屋の主人、さようなら……。

そして再び見えた異界。そこに駆け込むアビ。目の前のニナイは、あの日の事を覚えているか?とアビに語りかける。

ニナイは、山の民である事が嫌になった。私の心は叫んでいた、私を連れて行ってくれ――と。全てを壊してしまえ、と。

アビもここの住人になろうと誘われる。アビと一緒になりたかったと告白するニナイに、涙孥はニナイの子かと問う。戻したのは、妖夷は異界に留まれないからって事らしい。

そんな時、登場した往壓。彼の手にはあの甲骨文字。それに手をかざすと、出てきた漢神は異。あれは鬼って意味を持ってるんですね。鬼の頭をした者が両手を挙げている姿、らしい。ニナイはもう鬼だって……ああ、何かアビ可哀想だなぁ。

往壓はアビの中から漢神を取り出す。燃える於偶、そしてそこから出てきたアビもまた、炎に紅く包まれていた。まあ倒したわけですが。

一方で米吉は、弓矢で打たれ最期を遂げる。放り出されたあの出来損ないは山の民に連れて行かれる事に。そしてアビは、山の民に米吉の武器も一緒に持っていってくれ、と頼む。

アビは、結局山には帰らなかった。もう山の民ではないとアビは言うが、往壓はお前は産の民だと言う。例え古き民が一人残らず消えても、お前は本当の山の民さ――。



……あれ?何かまた少し長くなったかな。

ニナイとの決着編。今回も普通に面白かった……本当に打ち切りとか悲しいんですけど。

ニナイさんは妖夷の嫁になって、しかも挙句の果てに鬼になってしまっていたと。アビが可哀想でね……もう。

山崎屋の主人の最期も、米吉の最期も何か哀れだったなぁ。出来損ないは、いや、あの呪いはああやって人の手に渡っていって、消える事はないのだろうか。

次回は、往壓を名乗る新たなる男登場?面白そうだー。

第17話「幽世」



今回は都合上少し簡単めです。



宰蔵と元閥は妖夷を見る。宰蔵は撃てと元閥に言うが、彼は飛び道具を持っておらず。

宰蔵がからくりを施してもらったあの扇を試す事に。扇をくるくると回し、そして回った状態のまま妖夷に向けて飛ばすと、そこから糸と思わしきものが出現。妖夷を拘束。しかし、逃げられてしまうわけですが……。

そんな時突然そこに入ってきたのは、見知らぬ人間達。見ちまったかと言われ、向けられたものは気砲。

山崎屋に姉がいるのが気になるアビは、放三郎に山崎屋に行かせて欲しいと頼む。

そんな頃、蛮所に連れて行かれなかったマスラオは、吉原で狂斎、アトルと共にいた。酒を飲んでおり、狂斎は頬が赤らんでおります。そして、アトルに酌をしてもらえない狂斎(笑)。マスラオの生き方を羨ましがる狂斎。でかい杯に自分でどぶどぶと注いでいると、マスラオがじっと見ている。何だよ、と言って視線をそちらに向けると、アトルがなにやらでかい杯を……って、狂斎が注いでいたやつか!

アトルは、何とそれを一気に飲み干す。飲む前の表情が何か良かったなぁ(笑)。

どこにでも生きられるって事は、帰るところも無いって事だ。と呟くアトル。何となく格好良かったのですが、お酒はまだ早いアトルは倒れてしまうのでした。まあ可愛くてよいけどね。

宰蔵と元閥は山崎屋で食事を振舞われるが、それは妖夷の肉だった。その事実を言おうとすると、思い切り肘鉄を食らう。ええ、女の子に何て事を(笑)。

山崎屋にいる人間も食べているみたいですが、何だかすごい食べ方だな。

元閥はあえて自分達が妖夷の肉を食べ慣れている事を伏せる事にした。そして見せてもらった妖夷。目の前で妖夷食べられたら気分は良くないですなぁ。

その山崎屋に、往壓とアビとマスラオの姿が。マスラオはあれですね、何か前回の反抗っぷりが嘘のようですね。山崎屋に入ろうとした往壓とアビだったが、宰蔵と元閥は博打をして朝には消えていた、と言われてしまった。

で、マスラオが忍び込む事に。雪輪が話すと馬が……と驚きますが、無視されます(笑)。

そしてアビの元には、山崎屋にいた人間の一人が現れていた。彼は、山の民に憧れていたと告白。ニナイの事を彼は知っているみたいでしたが、結局聞けずに終わったんですけどもね。

山崎屋の主人は、宰蔵と元閥に色々語ってますが私にはよく……。それで分かった事は、主人の狙いは鳥居であると言う事……。

話を聞かされた宰蔵と元閥は狭い場所に閉じ込められてしまう。妖夷の肉の虜になったと思わせるために、元閥は芝居を打ちますが、何ていうか綺麗な面が台無しと言うか(苦笑)。

そんなところにマスラオ登場。マスラオは言伝を預かり、放三郎に報告する。放三郎は奴らの狙いが鳥居ならば決して敵ではないと言いますが――。

山崎屋の主人と他の方々は、鳥居につきっきりで、山崎屋はもぬけのから。

その間に、彼等は妖夷退治を始める事に。ニナイをさらった妖夷を探しますが、彼女をさらった妖夷は、主人が見せたそれではなかった。

異界……?往壓が呟くと、出てきた新たなる妖夷。それこそがニナイをさらった妖夷だった。宰蔵の糸で拘束し、アビが槍で刺し、そして往壓はもう一体の妖夷を始末しようとする。すると突然開かれた異界。そこに、ニナイの姿があった。彼女は漢神を妖夷に吹きかけると、妖夷復活。えー!ニナイは妖夷の見方なのか?

異界の中のニナイは、アビと名前を呼んで優しく微笑む――。



今回で終わるかと思いきや次回に続く展開。

しかし山崎屋の主人には見事に裏があったと言うかね……。鳥居さん多分殺されないとは思いますけど、次回がどうなるか楽しみですね。ニナイは果たしてどうなるんだろう……。

狂斎もいいが、マスラオがすげー好きだ。2人ともこれからももっと沢山出ればいいと思うのであった。

第16話「機の民」



改革と言いながら、無駄な事に金銭を費やし――そんな事を言っていたところに、突如何かが撃ち込まれる。狙われたのは勘定奉行跡部良弼。

鉄砲だ、と言うが、その割には火薬も銃声もしなかった。いた者を調べるが、何も出てこない。服を触られた大柄の男は、にやりと不敵な笑みを浮かべる。

その後ろ――池を隔てた木の辺りで火が上がっていた。その中で、銃らしきものが燃えている。

あくびをする往壓。大量の書物に目を通している放三郎。うわ、半端ねぇ量……!そこは

山崎屋という薬種問屋。そこに問屋の主が現れ、西洋の絵画などもありますが、と勧めてくる。それに目を輝かせる放三郎。だが我に返り、珍しい甲骨文字の話題を切り出す。

甲骨文字――漢神を眺める往壓。しかし状態が状態なだけにそれを読む事は出来ない。

門前の小僧何とやら、と言われて誰が小僧だと言う往壓の口調が何だかツボ……!

漢神を読める往壓を見て、問屋の主は放三郎にもしお手すきの方がいれば――つまり、用心棒の口利きを頼む。近頃、うろんな輩が狼藉を働くとの事。

そこに入る、勘定奉行跡部が狙われたという話。跡部もまた、蘭学に近い人間。山崎屋を狙っていたのと同じ輩ではと言う可能性が浮上する。

宰蔵とアビは、注文していた宰蔵の武器を取りに行っていた。ああ、この2人何だか懐かしいですな。ホモがいらっしゃる(苦笑)。新三郎、ですね(忘れていたので調べなおした)。宰蔵は新三郎に化け物を追いかけているのか?と問われ、私にしか出来ぬ仕事だと言いますが、いや、私にしか……は間違っているのではないかと。罰当たりな気がして……新三郎の言葉にむっとする宰蔵。

外を見ていたアビは、そこに見知った影を見つける。それは宰蔵のからくりを作った人物。蓬莱村のからくり技師だと言う。

マスラオ――アビが声をかけると、途端に踵を返して逃げ出すマスラオ。確かこの辺りに来たはずだと見回していると、いきなりワイヤーみたいなものが腕に絡まり、完全に拘束されて吊り上げられてしまう。犯人はマスラオ。

よくも声をかけられたものだと怒り心頭のマスラオ。どうやらマスラオが機の民らしい。そしてアビは山の民、ですね。一時期は一緒に暮らしていた事もあったそう。

マスラオはアビが掟を破った事を噂で聞き、その事を責めてくる。そして、地の神を倒している事も。地の神は大きな神々しい、自分達を守ってくれるものだとマスラオは言うが、それは妖夷。

しかしその話には耳を貸さず、2度と私の前に姿を現すなと言って、アビをそのまま放置してマスラオは行ってしまう。とんだSですね。

痛みに気絶したところにアトルと雪輪登場で何とか救出されたアビ。アビを探していた宰蔵も、アトルの声によりアビの居場所を知る事に。

穴が開いた跡部の服を調べている奇士達。しかし火薬の匂いはやはりしない。近頃では火縄を使わない銃が殆どであるが、それでも銃声は聞こえてくるらしい。

布で包めば――などと考えている往壓達の前に、出された紙切れ。それを見た往壓の言葉は、豆腐……?え、豆腐って……いくら適当だからって(笑)。

跡部の後にはあべ(漢字分かりません)が狙われるのでは、と言う事で護衛をつける事に。あべの護衛は、往壓、放三郎、アビ。宰蔵と元閥には違う任務が与えられた。

その任務とは、商人の護衛。山崎屋の主さんの事ですね。酒と女を頼むと言う元閥に宰蔵は呆れ気味。

一方の往壓組。呑気に庭見物している方々の護衛。いつもは町民も見物するらしいが、今回は門を閉ざしている。頬に止まった虫をはたいた往壓の姿を見て、もし目に映らぬほどの妖夷――と推測を立てていると襲撃が。

銃は出てこず、出てきたのはただの鉛玉。そんなところに現れたのは狂斎。アトルを呼びに行ったら、勝手についてきたらしいです。まだまだご執心ですね……。

狂斎は池の中に浮かんでいる紙をすくいあげる。紙なら溶かしてしまえる、と狂斎は言いますが、アビは熱に紙が耐えられるか?とそれはないと言ったような口調。

気泡って知ってるかい?と言う狂斎。それは空気鉄砲の事だそう。アビは、1人の人物に心当たりがあった。

マスラオの元を訪れた狂斎とアトル。マスラオに対して、銃を撃って欲しいと頼む狂斎。もっと面白い事が出来る。この世を面白くするんだ――と。

遅れて登場したのはアビ。紙の気泡を作って誰かに売ったのか、と単刀直入な質問。マスラオは、逃げろと言ったアビに向かって気泡を撃つ。逃げるマスラオを追うアビ。アビはマスラオを説得するも、耳を貸してくれず。

お前は古き民じゃない――気泡を撃ったのはアビに対して、しかしアビを庇った往壓。撃たれたのに大丈夫なんか。アビを庇ったのは仲間だから、と往壓は言う。アビがマスラオを庇ったのと同じ理由だと。しかしマスラオはもう仲間ではない。仲間なら何故地の神を殺す――。

ニナイ。ポツリと呟くアトル。その人は、ニナイを探している。ニナイとは、アビの姉の名前。そしてアビは、ニナイがいなくなったと語り始める。

ニナイはある日、地の神の花嫁に選ばれ消えてしまった。しかし、マスラオはニナイを見たと言う。それは宰蔵と元閥がいる山崎屋だった。

そして、宰蔵と元閥は自分達が寝ている部屋で、天井に張り付いている妖夷を見つける――。



……最近面白いくらいにあらすじと感想長くなってます、ごめんなさい。

今回も中々良かったかなと。でもアビはやはり地味……(苦笑)。凄いいい方ですがね!

マスラオは結構好みです。メガネ素敵!アビのお姉さんは妖夷にさらわれていたのか……でもそれは山崎屋にいるってことで、次回楽しみです。どうなるんだー。