この世を拒んだアトル。彼女が異界から生み出したのは、祗影という巨大な妖夷だった。
妖夷を生み出した光景は誰も見た事がなかった。しかし今、この瞬間に妖夷は確かに奇士達などの前で生まれた。
狂斎はアトルの元へと向かう。こっちを見ろ、見てくれ。どこにも行かせないと声を荒げる。そして、往壓とアビに向かって、皆お前達のせいだろうがと怒りを露にする。
往壓は、自分がアトルを連れ戻すと言うが、狂斎は自分が助けると言う。往壓の、どうしてそんなにムキになる?との問いに、俺は御馬が……と途中まで言葉を紡いで、ほおを赤らめる狂斎は可愛らしい。その先の言葉は、言わずとも理解する事は容易ですな。
じじいと言われた往壓。だが、この歳になってこそ出来る事があると言う。
雪輪に乗ってアトルの元へ向かう往壓。本当にでかいですな、この妖夷。
やっぱりすごいな、と切り出し、何とか妖夷を消してもらおうとする往壓。しかし、アトルは分からない……どうして、私が分からなければならない?
沢山の人が生きていて――と、往壓が言うと、ならば異界へ行くと言い出すアトル。あそこならばこんな事に思い悩む事はないから。分かってやろうとして、こんなに苦しいという事はないから……。
雲の合間から、異界が垣間見える。妖夷ごとそこへ向かうアトル。雪輪には異変が現れる。
異界までもう少しと言うところで、妖夷を大量の札が襲う。それによって動きを封じられてしまった妖夷。異界への門は閉じてしまい、アトルは気絶してしまう。
アトルを囲んでいるのは西の者。目を覚ましたアトルに対して1枚の、無と書かれた札を発射。アトルはまた気絶してしまった。
素晴らしい霊力だ、とアトルを褒める西の者達。そこには元閥の姿がある……。
どうして西の者側に元閥がいるか、不思議に思う往壓達。一体どうしてだろうね。
アビは、本庄に西の者が何者なのか問うが、そんなものは存在しないと切り捨てる本庄。
しかし実際にそこに西の者はいるわけで。
彼等は、自分達を江戸の幕府は亡霊にしておきたいのだなと言う。我等は幕府を廃し、この世を神世に戻さんとするものなり。
今より起きる事を見よ、と1人が言うと、別の男が宰蔵と似たような格好で舞を……。
う、うわー、美しくない。勘弁してください。
往壓達の焦りをよそに、舞は続く。
放三郎の傍にいてやれと言われた宰蔵は、妖夷の肉を焼きながら会話をしている。
水野がしくじれば、もっとえらくお取立になられるのですよね、と言う宰蔵の言葉に、偉くなるためにこの役に就いたわけではない、と。
蘭学で人を救うため、役に就いた放三郎。黒焦げになった妖夷の肉。宰蔵は上を見上げ、将軍様も水野様も皆、この上のお城にいらっしゃるんですよね――と呟く。
舞は続いていた。あれが宰蔵と同じ舞ならば、妖夷を静めるためのもののはずなのに、妖夷は静まる様子など全く見せない。
地の神よ。本来の役儀を果たせ。と西の者が札を妖夷に向かって放つ。入り口のようなものが開かれ、男は妖夷の中に入っていく。そして、妖夷は西の者によって操られる。
すげー、操れるんだ。まるでロボットだな……。
どうします?とのアビの問いに、往壓は倒すさと答える。そのために来たのだから――。
往壓達が隠れている場所に、やってきたのは鳥居。一体どうなっているあの妖夷は?と問うと、あれは神の置き土産だと答える鳥居。つまり、妖夷とは神がまとう鎧なんだそうです。そして、どうして妖夷が地に多く残されたのか。それはもう異界にとっくに帰られているからだ、と。
神は帰り、そして鎧は捨てられた。それが妖夷で、神に似た人の思いによって半端に目覚める。
どうして奴等は鎧をまとう事が出来た?その問いには、元閥が答える。もう答えは出ているじゃありませんか。神にしかまとえないのならば、まとえるものは神だと。
後南朝って、聞いた事ありますか?と元閥は問う。
後南朝の事は、アビの耳にも届いていた。べらべらと花井が喋っていると、本庄に制されてしまうが、花井はもう奇士に頼るしかないと言う。
確かにこの状況、本庄達でどうにかするってのは厳しいものがありますよな。
西の者は、後南朝の末裔。そう名乗っているらしい。彼らの目的は、幕府を倒す事にある。
こんなものが表に出れば、世にいらぬ混乱が生じる。だから鳥居は密かに動いていたのだと本庄。しかしそれは否定される。我等の素性を知れば、正義が我等にある事が明らかになるからだ――。
私は神官です、と元閥。西の者は妖夷を鎧とした。認めるほかない。
アトルはどうなる、と往壓が問うと、妖夷を目覚めさせる力を持っていますから……。
言葉を遮るようにして、声を荒げる鳥居。この世は神のものではない。我等は、江戸を幕府を守ってきた、あやつらから……。
会話をまた遮るようにしてやって来たのは、あの鳥居と共にいた女。体中にあの妖夷が。き、気持ち悪いよ。自分も妖夷を鎧にしようとした女だったが、西の者に撃たれて亡き者とされてしまう。
うわ、まさか死ぬとは思わんかったよ。何か悲しい最期だったな。
往壓は、あの妖夷を食う決意をする。今度こそ、戻れなくなるかもしれないと分かっていても尚。狂斎に、アトルの事を託された往壓。出来るのはお前だけだ、と。
そして往壓と雪輪は1つになり、駁が生まれる。最初は押されていたが、妖夷に勝利する駁。次の姿へと変化した駁。
往壓は、竜から人へと戻りそこね、明らかに人ならざる姿のまま……。
そんな時、元閥は西の者から剣を託される。それはここにあるはずのない剣。村雲を呼ぶ剣。西の者曰く、本物とすり替えてあったらしいですが……?
ただ竜のみを裁くその剣で、元閥は往壓を貫くのだった。
か、感想思いつかねー。面白くなかったわけではなく、むしろ面白かったわけですが、何か感想書くのが難しいなと。
てっきりアトルがラスボスだと思っていたら、序盤であっさり妖夷を封じられ、自分自身も札によって気絶させられてしまうと言う結果に。
結局ボスは西の者……?まあやられてしまったんですけども。
何度も姿を変えてきた往壓は、今度こそ元の姿に戻り損ねてしまい、元閥に刺されると言うとんでもない展開に。元閥、思い切り良すぎじゃね……?
人を斬るにあらず、竜のみを裁くってんなら、往壓は死なないで済むのだろうか?
で、次回。最終回ですね。いつもより30分早い、5時半からの放送ですって。
まあ打ち切りになってしまった奇士ですが、OVA制作決定って事で良かったですね。
地球へ…の予告。杉田智和の声でかなり幸せだったのですが、命は永くないって、ちょ……死んでしまうのね。きっと泣くわ(気が早いよ)。
送っていただきましたTBは、ミラーも活用しなるべく返させてもらっていますが、それでもTBが送れない場合があります。 日数経過状況により気がつかない場合があります。ご了承ください。
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