皇子の寝間は炎に包まれた。炎を背に、バルサとチャグムは宮を脱出する。
逃げながら、あまりの眠気に襲われるチャグム。バルサは自分の背中におぶさるように言うが、チャグムは背中におぶさる。その行為を知らなかった。
一方で、星読博士の男シュガは燃え盛る炎を見つめる。そこに現れるは、同じ星読み博士の立場にあるカガイ。これで、皇子の命が危険にさらされるのは3度目。彼は、仮にこの火災で皇子が命を落としたとして、それはそれでよいのかもしれないと話す。万が一、よからぬ噂が広がれば、政に大きな支障をきたしてしまう。
シュガはその後、聖導師の下を訪れる。彼はこの国最高の賢者である。
二ノ宮の件は既に彼の耳にも届いていた。皇子の教育係でもあったカガイは、聖導師に皇子の暗殺計画を止めて欲しいと頼む。カガイは、自分の杞憂である事を祈っていたが、自分が聖導師に皇子の様子を報告した直後から、皇子の身には危険が迫るようになっていた。
しかし今宵に限り、寝間に火を放った行為それは、帝の命ではない。我が子の危険を察したニノ妃が昨夜訪れた女用心棒を使って、皇子を逃がしたのだろう。火は、そのための目くらまし。
カガイに、この事は他言無用と話した聖導師は、カガイに忠告をした後で、自分は皇子の御身を取り戻すために追っ手を出すと話す。
皇子にとりついた――恐らくは水妖を倒せるのは、天のご加護を受けた者以外にありえない。御身が戻り次第、帝自らの刃で皇子の命を絶つ。
頼まれ屋のトーヤとサヤの家に一旦身を隠したバルサとチャグム。
トロガイはどこにいるのかと問うたバルサ。トーヤの話で、タンダがここに戻ってきている事を知る。
バルサは、トーヤに金を渡していくつかの買い物を頼む。油紙に熊の毛皮、星肉と餅にチャグムの着物。それから、長旅に適した馬。
ニノ妃からもらった宝石は、いつか時が来たらとバルサはしまいこんでしまう。
短槍に手を加えていたバルサは、眠っていたチャグムの異変を見る。体内から、青い光のようなものが……。
チャグムは、何かが自分にとりついた頃から、どうしようもなく生きていたいと思うようになったと話す。
戻ってきたトーヤは、馬だけが揃わなかったと話す。先程変な男に出会ったトーヤは、アオギリ山脈を越える気なのか?とバルサに問う。
馬が手に入らないまま、出発するバルサとチャグム。トーヤとサヤにも家を引き払わせる。
長い道のりを、馬がないまま進む。やはり馬がないのは厳しい。
歩いていて空を見上げると、そこには2つ月。まずいねと表情を曇らせるバルサ。そして、聖導師が差し向けた追っ手が、バルサとチャグムへ向かってきた――。
クオリティは下がる事なく相変らず。美麗すぎる。
カガリは暗殺計画を止めるように言うも、それは叶わず、追っ手は差し向けられてしまった。
皇子、チャグムにとりついたものとは、水の魔物、水妖だったのですね。しかも、天のご加護を受けたものしか倒せない。だから、帝自らがチャグムの命を奪う。何とも悲しい話ですね。水妖さえとりついていなければ、こんな事にはならなかったでしょう。
次回、バルサと追っ手の戦い。瀕死の重傷って、大丈夫かバルサ。
……今回。トーヤの下を訪れたバルサが、口元に小指を当てて、静かにと促した場面が何か好きでした。小指って、バルサ可愛い。
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