朝。眠っていたチャグムは物音で目を覚ます。
視界に入ったのは、綺麗に畳まれた布団。チャグムが見たのは、バルサが短槍を振るう姿だった。
バルサに行くところがあるから、ついておいでと言われたチャグムは、了承した後、槍を見てもらうためにはどこに行けばいい?と問う。
訪れたのは、バルサの馴染みの鍛冶屋だった。
まだ街の子供みたいに上手く喋れないから、口を聞かずに見ているようにと、チャグムはバルサに言われる。
世間では死んだ事になっているバルサが目の前に現れ、鍛冶は表情を変える。
しばらくヨゴを離れていたと話すバルサ。そして短槍を見せると、新しいものを打つしかないと言われてしまう。
もしそれが本当ならば、宮中に剣を収めるものとして、味方をする事は出来ない。
弓を引いたのは本当だと答えるバルサ。すると鍛冶は、バルサが生きている事を宮に伝えなければならないと話す。
報告するのならば、仕方がない。しかし打ってもらえるまで、バルサはその場所から動かない姿勢を見せた。
金のためなら何だってする極悪人。皇子も本当は、その用心棒の手にかかって死んだ――その街の噂に、思わず反論してしまったチャグム。
しかし何も言わず、作業を続ける鍛冶。実はもうすぐ別の客がやって来る、と切り出したかと思うと、動かないならばせめて、隣の部屋で待ってくれるようにと、バルサとチャグムを追いやる。
やって来た新たな客――それは狩人のモンとジンであった。
モンとジンに対して、鍛冶は山狩りの話を切り出す。
モンは女用心棒、つまりバルサは殺されたと聞く。大分痛んでいるその刀は、訓練で使い込んだからだと言う。
ジンが、早速刀を見せて欲しいと言うと、鍛冶はその刀は隣の部屋にあると言った。
バルサはゆっくりと刀を抜き、いつでも刺せる準備をしていた。
扉に手がかかろうかと言うその瞬間、しかし鍛冶は制止の言葉を掛ける。
刀を見る前に、問いたい事があると言う。
それは、ヨゴ刀の良さとは何かと言うものだった。
質問に答え始めるモンとジン。その2人に対して鍛冶は、いつの日か、究極の名刀――人を切らずただ業だけを斬る、そんな刀を打ちたいと語る。
究極の名刀を打ちたいと鍛冶に思わせる武人が、世の中にどれだけいるのかと言うモンの言葉に、鍛冶は今までの人生にたった1人だけ、そう思わせる武人がいたと答える。
それは24年前。その方は遠い異国の武人で、あちこちの国を旅していた。
武器の扱いはそれまでに見た事ないくらいの腕前で、その風貌には不似合いな子供を1人、連れていた。
宮廷内の抗争に巻き込まれた友人の子供を、託された武人。それが原因で、国を追われた武人には何人もの刺客が放たれていた。その武人は刺客と戦うために、刀を打って欲しいとの頼みを最初は断った鍛冶だったが、その武人を殺すために放たれた刺客の事を聞いて、心が動いたのだと言う。
刺客は何と、その武人と苦楽を共にしていた友人だった。
彼等は、家族を人質にとられていたため、仕方なく武人と対立した――。
だからこそ、鍛冶は業を断ち切って欲しいと願いをこめて、刀を打ったのだと言う。しかし結局、武人は友人達を全員切ってしまった。
今は無きその武人は、最後まで、自分のした事を後悔していた。子供は、大人になるまで武人が育て、今も元気に暮らしているらしい。
頼みを断れなかったのかとジン。それに対して、疑問を抱くモンとジンと鍛冶。
似たような人物を、モンは知っていた。つい先日亡くなってしまったけれども、その人ならば究極の名刀を手にする資格があったのかもしれない……。
長い話が終わり、そして鍛冶がバルサ達のいる部屋へと近づいてくる。
扉を開けるも、バルサ達の姿は狩人達の目には留まらなかった。
そして帰る際、モンは傍らに置かれていた短槍を見て、先客が来ていたのではと問う。
ジンは雑兵の武器を打つのかと言うが、気が向けば槍だろうが打たせてもらうと鍛冶。
やがてジンとモンは去り、バルサがゆっくりと部屋を出てくる。
しかし、どうかこのままお帰りください、と切り出す鍛冶。7日後にまたおいでください――と。
新しくなった短槍を振るうバルサ。それは光り輝き、バルサの声にも気合が入る。
空は、青く澄み渡っていた――。
……あれ。何か長くなったような気がする。申し訳ない。
今回は刀鍛冶のお話だったわけですが、鍛冶が語ったエピソードは、バルサとあまりにも似すぎていましたね。刺客は友人達ではないけれども……。
聞いているバルサの表情が何となく、気にかかったな。聞いている時のバルサを見て、チャグムも不思議がっている感じがした。気のせいである可能性は高いんだけど。もう1回見てみないとな。
――と思っていたら、話に出てきた武人はジグロで、連れていた子供はバルサなのか。気づかなかったな……。ならバルサがあんな様子だったのも納得できる。
まさか鍛冶の客が、モンとジンだったとは驚いた。やったよジンだよ。いっぱい話してくれて嬉しかったー。
バルサ、見つかってしまうかと思ったけど、見つからなくて良かった。しかもちゃんと槍も打ち直してもらえたようです。きっとあれは、刀鍛冶が24年前の武人に打った時と同じような気持ちで打ったものなのでしょう。
次回は、何だかシュガが沢山出ております。野に下ったシュガが出した答えとは一体……。
こんばんは。
ああ、地球へ…見逃してしまいましたか!
キースの「元気でちゅ…か」を是非是非聞いて欲しかったのですが……!衝撃的でした。
私の記事が、少しでも参考になれば、それはとても嬉しいのですが。
刀鍛冶、渋かったですね。そして中々に意地悪……。ジンを隣の部屋へ向かわせた時は、もう終わりかと思いましたもの。
精霊の守り人は確かに、平均年齢高いですねー。子供向けアニメのはずなんですけど、大人向けアニメでも十分通用する感じがします。
モンとジン喋ってくれましたね、かなり。これは嬉しかったです。モンに比べればジンの台詞少なかったですが、あれだけ喋ってくれれば十分ですー。
そう言われればそうかもしれませんねー。
話に聞き入って、バルサの事を重ね合わせて考える事なんて出来なかったのかも……。
地味なお話でしたが、十分ひきつけられる回でしたね。
なかなかに渋い刀鍛冶さんでしたね。子供向きとすれば、年齢の高い方たちが多い、様な気はしますが、人生の厚みですかね。
モンとジンが来て、しかもわりとよく喋ってくれて(珍しい。もっとジンさんにも話させてあげて下さい。ほんとに、無口なんだから。)よかったです。ただ、あの方たち、プロフェッショナルなスパイ活動家みたいなものだから、刀鍛冶さんの話から、24年前の武人の連れていた女の子と、バルサのこと重ね合わせて考えられそうなものなのにな、とは思いましたが。
派手な立ち回りはなかったですが、いい話でした。
送っていただきましたTBは、ミラーも活用しなるべく返させてもらっていますが、それでもTBが送れない場合があります。 日数経過状況により気がつかない場合があります。ご了承ください。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

























![[ef - the latter tale]発売中だ](http://www.minori.ph/imgs/efbanner2000530d.jpg)
























































